読書スピードを上げる「速読ではない」技術
■ 速く読むより、“無駄を減らす”という発想
「もっと速く本を読めたらいいのに」
読書をしていると、一度はそう思いますよね。
速読術の本や講座もたくさんありますが、
実際に試してみて挫折した人も多いはずです。
「内容が頭に入らない」「疲れる」「結局続かない」……。
でも、実は読書スピードを上げるために
特別な速読テクニックは必要ありません。
大切なのは
👉 読むスピードを上げること
ではなく
👉 読書中のムダを減らすこと
この記事では、
理解度を落とさず、自然に読書スピードが上がる“速読ではない技術”
を具体的に紹介します。
■ まず知っておきたい事実:読書が遅い原因は「読む速さ」ではない
多くの人は「読むのが遅い=文字を追う速度が遅い」と思っています。
しかし実際は、
読書が遅くなる原因の多くは次のようなものです。
- 何度も同じ行を読み返している
- 内容が分からないまま止まっている
- 集中が切れてページを戻している
- 「全部理解しなきゃ」と力みすぎている
つまり問題は、
読むスピードではなく、読み方のクセ にあります。
■ 技術①:最初から「全部理解しよう」としない
読書スピードを落とす最大の原因はこれです。
- 1文ずつ完璧に理解しようとする
- 分からない言葉で止まる
- 理解できないと先に進めない
この姿勢は、勉強としては正解ですが、
読書としては非効率です。
本は、
✔ 7割理解できれば十分
✔ 全体像をつかめばOK
この意識を持つだけで、読むスピードは一気に上がります。
■ 技術②:最初に「目次」と「見出し」を読む
いきなり1ページ目から読み始めると、
脳は「どこに向かって読んでいるか分からない」状態になります。
そこでおすすめなのが、
- 目次をざっと見る
- 見出しを流し読みする
- 本の構造を先に把握する
これだけで、
読むべきポイントが自然と絞られ、迷いが減ります。
結果として、読み返しが激減します。
■ 技術③:重要でない部分は「流す勇気」を持つ
すべての文章が等しく重要な本は、ほぼありません。
- 具体例が長すぎる部分
- 自分には不要な前提説明
- すでに知っている話
こうした部分は、
「ちゃんと読まない」ことが正解 です。
流しても内容は理解できますし、
スピードも自然に上がります。
■ 技術④:読書中に考えすぎない
読書中にこんなことを考えていませんか?
- 「これ、どういう意味だろう?」
- 「自分の場合はどうだろう?」
- 「前の章とどうつながるんだろう?」
これらは大事な思考ですが、
読むスピードは確実に落ちます。
おすすめは、
👉 読むときは読む
👉 考えるのは後
線を引く、付箋を貼るなどして、
考えるのは読み終わってから に回しましょう。
■ 技術⑤:視線を“文字”ではなく“意味のかたまり”で追う
1文字ずつ追う読み方は、どうしても遅くなります。
意識したいのは、
単語や文を「意味のかたまり」で見ること。
例えば、
「読書スピードを上げる方法」
を
「読書スピード|を上げる|方法」
のように捉えるイメージです。
これは訓練というより、
意識するだけで自然に身につく 感覚です。
■ 技術⑥:読み返さない前提で読み進める
「あとで戻ればいい」と思うと、
人は何度もページを戻します。
そこで逆に、
「戻らない前提」で読み進める のがおすすめ。
- 分からなくても先へ
- 重要そうなら印をつける
- 後で必要なら見返す
このルールを決めるだけで、
読書のテンポが大きく改善します。
■ 技術⑦:読む本の“目的”を先に決める
目的がない読書は、
どこまで読めばいいか分からず迷います。
- 知識をざっくり得たい
- 仕事のヒントが欲しい
- 気分転換したい
目的が決まると、
読む深さとスピードが自動で調整 されます。
■ 技術⑧:集中力が切れる前にやめる
「もう少し読もう」と粘るほど、
集中力は落ち、読み返しが増えます。
おすすめは、
集中できているうちにやめる こと。
- 10分
- 20ページ
- 1章
キリの良いところで止めると、
次に再開するときもスムーズです。
■ 技術⑨:紙・電子・音声を使い分ける
すべてを紙で読む必要はありません。
- 紙:深く考えたい本
- 電子:移動中やスキマ時間
- 音声:手が使えない時間
媒体を切り替えるだけで、読書量とスピードは上がります。
■ 技術⑩:スピードは“結果”であって“目的”にしない
最後に、最も大切なことです。
読書スピードは、
意識して上げるものではなく、自然に上がるもの。
- ムダを減らす
- 読み返さない
- 完璧を求めない
この積み重ねの結果として、
「気づいたら速く読めている」状態になります。
■ まとめ:速く読むより、“迷わず読む”
読書スピードを上げたいなら、
速読テクニックよりも、
- 読み返さない
- 重要度を見極める
- 完璧主義を手放す
この3つを意識してください。
それだけで、
理解度を保ったまま、
読書は驚くほどスムーズになります。
まずは次に読む1冊で、
「全部理解しなくていい」
と自分に許可を出してみてください。

